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相場巧者ほど重視する「休み」 第10話
投資家のレベルを測る一つの目安は、「休み」をどれだけ重視しているかです。実は、休みを重視する方ほど相場巧者が多い傾向があります。逆に、「休み」をあまり重視しない方で儲かっている人はとても少ない傾向にあるのです。
今回は、私が実際にFXで90日の休みを入れた時の体験談です。少しでも参考になれば幸いです。
90日休みで起こった変化
キヨプーは、2007年11月から2008年2月まで約3ヶ月間メイン口座のポジションをゼロにして休みを入れていた。その経過は、前にも紹介した当時のブログでも書いている。
休みを入れた率直な感想としては。・・・・
たまに、完全にポジションをゼロにして1ヶ月以上の長期の休みを入れるのは、FXをする全投資家にオススメをしたい。
FXの売買というのは、意外なほど体と心に負担がかかっているものなのだからだ。
休みを入れて1ヶ月くらいすると、肩が軽くなってきたり腰痛が治ってきたりする。
キヨプー:(*^。^*) 私も肩こりが治りました。
2ヶ月くらいすると、心の中がとてもすがすがしく幸せな感じさえしてくる。FXのポジションを持っていると意識するしないに関わらずに常に為替相場の事を気にかけてしまっていたりするものです。
それが、全くというほと無くなります。
この時のすがすがしい気持ちは今でも忘れることができません。
数ヶ月の休みを入れる事で、体から重いものが取れて心身が本当にリフレッシュしている感覚を味わえる。その間も次の相場の準備は始めています。休み中にゆっくりですが、やっている作業もあります。
休みにやってている事
「休み」を入れている時に教科書本などを読み直しながら、今までの売買の記録を見直してみたりする。それにより、自分の思わぬ欠点や長所が見つかる。
「まだまだ仕掛けが早い。ゆっくりとやらなきゃ」
「決済のタイミングも早い。利益が大きく伸ばせない原因はここかな」
「豪ドルの値動きにもっとクセはないかな」
「あっ、こういう時は大底になり易いじゃないか」
などなど、「休み」のときに場帖・グラフと売買記録である玉帖を振り返ることで得るものはとても大きい。これが、次の売買に生きてくる。
+当時のキヨプーもそうだった。
2008年2月売買再開 好調モード突入
2月に「90日の休み」を終えて、キヨプーは再び豪ドル売買を開始した。
利益確定
利益確定
利益確定
休み明けの売買は好調だった。
キヨプー:\(◎o◎)/! うぉおおおおお! いいぞ! もっといくぞ!
・・・ 調子が良いのはいいが、若干・・・いつもとは違ってきていた。
その「いつもとの違い」は後日思わぬ形で表に出てくる。
次回へ続く
解説:休みを入れて成長を感じる
「休みを入れられるようになると投資家として一歩成長する」
これは、私の心の師林輝太郎の言葉です。
正直に申しあげまして、私がこの意味を理解できるようになったのはこの2007年〜2008年まで「休み」を入れたときです。
それまでの20年間は、「休みが大切」という言葉は頭の中にあっても数日〜1週間程度しか休めませんでした。そして、その程度ではこの言葉の真意を理解するのは到底無理だったという気がします。
「実際に売買をして利益を出してからきっちりと休みを入れる」
これが出来るようになると、投資家の運用技術は数段上がります。その仕組みは前回もお話ししました。
実は・・・
この後、私はちょっとした事が原因で大怪我をしてしまいます。
しかし、その後に立ち直れたのは「休みによる成長があったお陰」だと今でも確信しています。
今から20年近く前に、私は一度破産に近い状態となっています。
その時は、500万円あった運用資金を全て失い、運用の再開が不可能なところまで追い込まれていました。
幸いだったのは・・・・・借金が無かった事です。
元来小心者の私は、住宅ローン以外の借金をした事がありません。今では誰もが気軽に利用している消費者金融のキャッシングでさえ一度も利用した事がありません。
しかし、手元のお金がほとんど無くなってしまったために、その後5年間はまともな相場が出来ませんでした。
2008年の大怪我の時は、2009年には復活を果たしています。
これが出来たのは、やはり「休み」をきっちりと入れたお陰だったという気がします。
次回へ続く